自分の車に合った正しいブレーキフルードはどれ?

いつ交換するべき?他のタイプのブレーキフルードも使用できる?
 
ブレーキシステムが正しく機能するかどうかは、機械部品や油圧部品のメンテナンスの状態によって決まりますが、ペダルの機械的な踏み込みをブレーキキャリパーの油圧に変換するために必要なブレーキフルードの品質によっても左右されます
 
ブレーキフルードはこの重要な役割の他に、ブレーキシステムの潤滑性を保持して各コンポーネントを腐食から守る役割も担っています。
 

いつ交換する?

通常、ブレーキフルードはメーカーによる個別の推奨事項に従って交換することをお勧めしますが、交換時期は使用する製品の種類に応じて異なることがあります。ブレーキフルードはごく少量でも水分があるとかなり劣化が進むため、原則として2~3年を目安に交換することをお勧めします。
時間が経過するにつれ、ブレーキフルードはブレーキパイプを介して外部の水分を吸収します。そのため、ブレーキフルード本来の特性は徐々に劣化することになり、特に沸点は3年経過すると新品よりも大幅に低くなることがあります。そうするとブレーキをかけてもすぐに反応しなくなり、場合によってはブレーキペダルを踏み込んでも何の効果も得られなくなります。これは、ブレーキをかけたときにブレーキフルードの温度が上昇し沸騰する「ベーパーロック現象」と呼ばれるものです。
また、理想を言えば、ブレーキフルードは透明で不純物のないものを使用しなければなりません。色が暗く濁っている場合、ブレーキフルードには不純物が蓄積されており、交換時期が来ていることが分かります。
 

どのタイプ?

自分の車に合った正しいブレーキフルードは整備手帳で確認することができます。
一般に、DOT 4およびDOT 4低粘度ブレーキフルードは、欧州をはじめ世界中で流通している90%の乗用車の技術的要件を満たしています。
なかでもBrembo DOT 4ブレーキフルードは、アンチロックブレーキシステム(ABS)装備車を含め、旧式モデルから最新モデルまであらゆる乗用車に使用することができます。
ABSだけでなくスタビリティコントロールシステムやトラクションコントロールシステム(ESP、ASR、TCS、EBD)も搭載している最新式の乗用車には、特に低温時の粘度の観点から、より優れた性能を持つフルード、Brembo DOT 4 LV(低粘度)ブレーキフルードをご提案します。
ブレーキフルードはこれらの電子システムの制御機構(多くの場合、通り道が非常に狭いバルブ)を通って流れますが、正確かつ即時に圧力を伝達するためにはブレーキフルードがスムーズに流れることが不可欠になります。
また、スポーティーなドライビングとブレーキングを好むドライバーには、DOT 4 LVの代わりにDOT 5.1の使用をお勧めしています。ただし、その特性上、DOT 4よりも入念なメンテナンスが必要となります。
 

他のタイプのブレーキフルードも使用できる?

乗用車のブレーキシステムは、特定のタイプのブレーキフルードを使用するように設計されています。ブレーキシステムの内部コンポーネントは特定のタイプのブレーキフルードで動作するように設計、選択、テストされているため、乗用車の残りの耐用寿命の間はその特定のタイプのブレーキフルードを使用し続ける必要があります。DOT 3とDOT 4ブレーキフルードはいずれもグリコール系ですが、それぞれ化学成分が異なるため、システムに与える影響が異なります。システムが正常に動作するためには、メーカーが推奨するブレーキフルードを使い続けるのが最善の策です

あるいは、ブレーキの性能を高める必要があると感じた場合は、純正品よりも高品質のブレーキフルードを使用することもできます。
 
例えば、DOT 3からDOT 4に、あるいはDOT 4からDOT 4LVに切り替えることは全く問題ありません。場合によっては、それが望ましい場合もあります。しかし、メーカー推奨のものより低いDOTに切り替えるのは危険です。
 

詳細についてはこちらをご覧ください:

ブレーキフルードの働きとメンテナンスが重要である理由:
 
 

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